しおさいの里の廊下に、ふと足を止めたくなる素敵な鉛筆画が並んでいます。 車いすで移動されるご利用者の目線に合わせて描かれた、温かい手書きのイラスト。
白黒テレビに足踏みミシン、ガス炊飯器……。 「これ、うちにもあったわね」という会話が聞こえてきそうなほど、細部まで丁寧に描き込まれています。
実はこれ、スタッフのUさんが上越市立歴史博物館の企画展「探検!むかしのくらし」へ足を運び、そこで見てきた光景や、持ち帰ったパンフレットの写真を参考にしながら、スケッチしたそうです。
なかでも、かつての「直江津駅の三角屋根」の駅舎のイラストには、私自身も思わず心が動きました。
今から35年以上も前、高校生だった私にとって、直江津駅は乗り換えの待ち時間を過ごした思い出深い場所です。 当時は、駅の真向かいにある「ハイマート」さんや「いかや」さんで結婚式を挙げられた方々が、そのまま三角屋根のすぐ前にある2番線ホームから新婚旅行へ出発される姿をよくお見かけしたものです。
幸せいっぱいのカップルと、それを見送る親族や友人の皆さんの笑顔。 ホームに満ちていたあのとっても幸せな空気は、今でも鮮やかに思い出すことができます。
Uさんが描いてくれた一枚のイラストが呼び起こしてくれた、大切な地元の記憶。 ご利用者の皆さまと一緒に、これからもこうした「心の原風景」を語り合える時間を大切にしていきたいです。
ご利用者の目線に立って、これほどまでに細やかで温かいイラストを描き上げてくれましたUさん、ありがとうございます。この作品が、ご利用者のみならず、私の心にまで素敵な思い出を届けてくれました。
(統括施設長 竹田)





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