No.1989 福祉職として「人生の最期」をどのように援助すべきか。意見を出し合いながら、より良い介護を目指していきたいと思います

 人権意識向上委員会です。11月17日に「看取りに関する研修会」を開催しました。これまでの研修会では、看取りの状態になってからの対応や課題をテーマにしてきましたが、今回は「看取りの時期を迎えるまでにできること」に焦点を絞り、企画しました。

 

 具体的な内容としては、①ACP(アドバンス・ケア・プランニング)について、②厚生労働省~人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン~、③上越地域人生会議協議会が取り組んでいる『人生会議ノート』、④さいはま園利用者様の事例発表です。この内容について、説明やグループワークを行いました。

 

 「人生の最期を迎えるにあたり考えること」「理想とした人生終焉の迎え方」。これには、人それぞれ思いがあります。なかなか簡単に聞き出せる内容ではなく、口に出せる内容でもありません。ですが、話ができるうちに「伝えること」、思っていることを「聞き出すこと」、誰かが「聞いてあげること」が、双方にとって大切であると思います。年を重ねて考えも変わったり、その時の自分の状態によっても考えは変わります。それでも、その思いを伝えていればご本人の思いに寄り添った対応ができるはずだと思います。

 

 看取りのケアは、簡単に答えが出るものではありませんが、スタッフ一同、介護福祉の専門職としての永遠の課題とし、日々利用者様の援助に役立てていければと思います。

 

(人権意識向上委員会委員長 池田)