No.1910 今年一年の「認知症ケア」の取り組みを皆さんで共有しました

 しおさいの里DCU(認知症ケア向上)プロジェクトチームです。

 

 当チームでは以前より施設内の認知症ケア向上、パーソンセンタードケア(その人を中心としたケア)の推進を目的に、研修会等様々な取り組みを行わせて頂いております。そして今年度ではしおさいの里特養・短期入所生活介護・通所介護の全部署において対象の利用者様をお一人設定し、電子記録ソフト「ブルーオーシャン」システムの中にあるセンター方式(認知症を持つ人の状態を知るための道具)を活用して、全職員でアセスメント(評価)を実施しました。

 

 その評価から、情報を共有して対象利用者様がその人らしく生き生きと生活できるように、前向きな関りや個別支援を職員全員で共同・連続的に提供する取り組みを6月から行ってきました。

 

 先日、その取り組みの集大成として『認知症ケアで頑張ったことの発表会~チームで関わるポジティブ パーソン ワーク』を開催し、各部署の代表者より取り組み成果を発表してしただきました。今回は発表者の感想の一部をご紹介させていただきます。

(DCUプロジェクト委員 金子)

 今回の研修に参加させて頂き、「お一人おひとりの利用者様についての情報から考えて支援を行うことの大切さ」を改めて感じることが出来ました。

 

 7丁目の発表の中で、入浴に拒否がある利用者様をお誘いする際、相手にわかりやすい言葉で、正直に誠意をもって「入浴のお時間ですよ」と伝えて介助を行った結果、入浴の回数が増え、職員も心にゆとりを持ち介助が出来るようになったという話を聞き、そのような支援のほうが利用者様に安心を感じて頂けると思いました。今後自分も実践してみたいです。

 

 また、日々の業務の中で介助拒否のある方に対し、上手に声掛けをしてスムーズに介助を行えている職員の対応の真似をしたり、自分が上手くできたらことを他の職員と情報共有することも大切だと感じました。

 

 3丁目の発表では「忙しいことを理由にしない」とあり、その通りだと感じました。忙しいを理由に不適切な介助を行ってしまうと、利用者様に不安を与え、信頼を失ってしまい、さらに介助拒否が強くなってしまうことも考えられます。そうなると次に介助を行う時に更に時間がかかってしまい介助が行いにくくなってしまうと感じました。そうならない為にも普段からひとつひとつの介助を丁寧に行うことが大切だと感じました。今回の研修で学んだことを、今後の業務に活かし、利用者様に安心感を持って頂けるようにしたいです。

(2丁目介護職員 川合)