No.1649 頸城区「第1回地域ケア会議」を終えて(しおさい包括・頸城くらし支援室)

 今年4月に上越市内の地域包括支援センターが再配置され、当法人では新たに頸城区を担当させていただくことになり、「頸城くらし支援室」を設置しました。これまで頸城版”地域ケアシステム”の構築に向けてご尽力いただいた前センター(上越市社会福祉協議会様)からバトンを受け取り、はや8ヶ月が経過しました。これまで多くの地域の関係者の皆さまからご指導ご鞭撻を頂きながら歩み、初めての地域ケア会議を開催させていただくところまでやってきました。

 

 当日は、頸城区全域から63名の関係者の皆さまからご参集いただきました。最初に上越市高齢者支援課・細谷副課長より「上越市における地域包括ケアシステムの推進」についてご講義をいただき、上越市や頸城区の現状、地域包括ケアシステムの目指すところとその取り組み、地域で支える仕組みづくりの必要性について学び、理解を深めました。

 

 そして、地域での先進的な取り組みをされている頸城地区公民館明治分館協議会様から「いきいき人生(爺婆)笑って元気事業(上越市地域活動支援事業)」について実践報告をいただき、健康寿命を延ばし、いきいきと毎日を過ごせることを目指して、運営委員の皆さまの創意工夫による取り組みを知り、現状における課題について地域全体で共有しました。

 

 最後のグループワークでは、上記の講義と実践報告を踏まえて、頸城区内の3地区別に編成したグループによる話し合いや意見交換を行いました。終始リラックスした雰囲気の中で自由な発想やアイデアを出していただけるように、ワールドカフェ形式を採用して有意義な会議となりました。参加者の皆さまそれぞれの立場の理解が深まり、お互いの距離感がグッと縮まったように実感しました。

 

 「プロ任せではなくみんなで支える体制」を一緒に考え、共有することができたことはとても貴重な体験であり、地域包括ケアシステムを推進していく新たな一歩になったを考えています。グループワークでいただいた皆さまの声を少しでも反映させて、みんなが暮らしやすい地域になるように地域の皆さまとチームで取り組んでいきたいと思っています。時節柄ご多用の中、ご出席くださった皆さま、ありがとうございました。

(頸城くらし支援室 社会福祉士・佐藤)

頸城地区公民館明治分館協議会の実践報告に聞き入る出席者の皆さん
頸城地区公民館明治分館協議会の実践報告に聞き入る出席者の皆さん
その後のグループワーク。ワールドカフェ形式に互いの距離もグッと近づいた?
その後のグループワーク。ワールドカフェ形式に互いの距離もグッと近づいた?