No.1270 認知症がある人の家族の体験談。ありのままを受け入れること、そして地域がつながることの大切さを再認識しました

 地域包括支援センターうのはな苑です。1月18日(水)に「平成28年度 第1回大潟区地域ケア会議」を開催しました。

 

 今回は「認知症のある人とその家族の関わり方を考える」をテーマに行政職員、町内会長、民生委員、まちづくり大潟、いきいきサロンのボランティア、ケアマネジャーの36名のご参加をいただきました。

 

 最初に、認知症の家族の介護をしている高田様に体験談を話していただきました。家族が認知症と診断された時の複雑な想いや、家族でできることを試行錯誤しながら支援していることをわかりやすく話していただき、参加者も話に引き付けられ、ご家族の苦労とともに高田さんの前向きな姿勢に心を打たれました。

 

 その後のグループワークでは、参加者自身が今の生活でできていることができなくなった場合を想定し、どんな気持ちになるのかを想像したり、認知症のある人やその家族にどんなことができるのかをグループで話し合いました。そのなかで、認知症のある人には「いっしょに買い物に行ったり、お茶飲みに誘う」「笑顔で話を聞く」、そして家族には「話を聞いてあげる」「介護者のつどいや認知症カフェを紹介する」等、いろいろな意見が出ました。

 

 会議の最後には、昨年7月に行われました「新潟県老人福祉施設協議会・第6ブロック研修会」で当センターが発表した「地域支え合い事業」のDVDを流し、当地域での取り組みについてPRをさせていただきました。

 

 ちなみに、次回の地域ケア会議では、認知症高齢者の「運転」をテーマに皆さんと考えていきたいと思います。これからも地域包括ケア実現に向け、さらなるお力添えをお願い申し上げます。

 

(主任介護支援専門員 田中)

高田さんの体験談。前向きな姿勢が参加者の心を動かしました
高田さんの体験談。前向きな姿勢が参加者の心を動かしました