No.483 食事の「バリアフリー」を目指して(うみまち厨房)

 うみまち厨房です。近年、社会福祉施設においては厨房業務の外部委託が多くなってきましたが、当施設では、開設より『手作りの家庭の味』をモットーに、直営での食事提供を行っています。

 

 これまで、噛んだり、飲み込んだりすることが困難なご利用者さん対して、食べ物を細かく刻んだり、ミキサーにかけたりして提供してきました。しかし、見た目や風味の観点からの改善について、現場スタッフより意見・要望を受けていました。

 

 そこで、当施設においても本格的に「ムース食」の提供に取り組むことにしました。先ずは厨房スタッフの研修。視察等、他施設からのご協力をいただきながら、実際に試作を重ねました。その後、介護・看護・相談職等との試食会の開催。「彩りがきれい」「ミキサー食と違い、それぞれの味が味わえる」等の意見が聞かれました。また、ムース食と同時に取り組んだ『パン粥』にも「これなら、OK!」と多職種から評価をいただきました。

 

 準備期間を経て、ようやく先月より、手作りのムース食の提供を始めることができました。これからもご利用者の皆さまや、現場スタッフの意見に耳を傾けながら、喜ばれる食事作りを心がけていきたいと思います。

(担当 二ノ倉)

試作したムース食。試行錯誤の真っ最中です
試作したムース食。試行錯誤の真っ最中です
多職種から意見をいただきました
多職種から意見をいただきました